成年後見制度(せいねんこうけんせいど)

成年後見制度(せいねんこうけんせいど)とは

「成年後見制度」とは、認知症高齢者や知的障がい者など、判断能力が不十分な方に対して、その欠いた部分を他の人が補うことで、社会生活を送る上で必要な様々な意思決定を適切に行っていくものです。

能力を補う人のことを、後見人(こうけんにん)と言います。個人の判断能力の一部(または全部)を代わりに担う訳ですから、とても重要な人になります。

法定後見(ほうていこうけん)と任意後見(にんいこうけん)

成年後見制度には「法定後見制度(ほうていこうけんせいど)」と「任意後見制度(にんいこうけんせいど)」があります。

~法定後見制度~

既に判断能力が十分でない方を対象としています。 従って、認知症の高齢者や知的障害のある方のご家族が、制度の利用を検討されている場合は、この「法定後見制度」を考えていくことになります。                                

なぜ「法定」かというと、民法という法律で決められた制度だからです。家庭裁判所が誰を後見人にするか、後見人がどんな活動をするかなど、大切なことを決めて、後見人(こうけんにん)は、家庭裁判所の監督を受けながら活動していきます。

~任意後見制度~

法定後見とは違い、判断能力がある方のための制度です。将来、判断能力を欠いた時を想定した準備といえるでしょう。

任意とは「自分の意思で」という意味で、誰を後見人にするか、何を手伝ってもらうかを、「事前に」「自分の意思で」決めておくことができるものです。


ここでは、成年後見制度について簡単に説明をしました。より詳しく知りたい方は、是非お問い合わせください。

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